逆さまつげ(眼瞼内反症、睫毛内反症、睫毛乱生)の診断と日帰り手術
静岡市葵区のゆき形成外科クリニックでは、逆さまつげ(眼瞼内反症、睫毛内反症、睫毛乱生)の診断と日帰り手術を行っています。
当院の特徴
・女性形成外科専門医が診察、手術を行います。
・目の違和感や目やにがあるなど、困った症状がある場合は保険適用です。
・症状の改善はもちろん、自然な見た目にもこだわって手術を行います。
逆さまつげとは?
「まぶた」や「まつげ」が眼球の方を向いている状態です。眼球に当たることで眼球表面に傷がつき、違和感や目やにといった症状が出ます。大きく3つに分類できます。
・眼瞼内反症
まぶたとまつ毛が眼球側へ入り込んでいる状態です。加齢によるまぶたの皮膚や組織のたるみが原因となっていることが多く、高齢者の下まぶたに起こりやすいです。
・睫毛内反症
まつ毛が眼球側へ入り込んでいる状態です。生まれつきまぶたの組織が分厚い方などに起こりやすく、小児から若年者の上下のまぶたに起こりやすいです。乳幼児で症状が軽度の方は、自然治癒も期待できます。
・睫毛乱生
まつ毛は通常外側を向いて生えますが、部分的に眼球側に向かって生える場合があり、違和感を起こします。まぶたの炎症を起こした後に生じることがあり、子どもから高齢者まで広く起こります。
逆さまつげの治療は必要?
まつげを抜いて一時的に症状をやわらげる方法もありますが、抜毛はあくまで対症療法で再発を繰り返しやすいです。根本的に治すためには手術が確実です。
逆さまつ毛の手術方法は?
「切開法」と「睫毛電気分解法」による手術を行っています。
下まぶたのキワのところで切開します。余分な皮膚や組織がある場合は必要な分だけ切除し、たるみをとります。丁寧に縫合して終了します。最終的に、傷あとはほとんど目立たない程度に落ち着くことが多いです。睫毛乱生がある場合は電気分解法(まつげの永久脱毛)をお勧めする場合があります。
事前の診察でそれぞれの状態や原因を把握し、個々の原因に合わせた手術を行っています。当院では日帰り手術が可能です。はじめの局所麻酔注射は痛みがありますが、極細の針を用いて麻酔薬をゆっくり注入することで、できる限り痛みを軽減できるよう努めています。
逆さまつげの手術後の経過と合併症は?
手術後は必ず腫れが出ます。1週間ほどは強い腫れがあり、約1-2か月でおおむね落ち着きます。稀に出血が止まらず、止血処置が必要になる場合があります。手術後は目がパッチリした印象に変わります。(メリットでもあり人によってはデメリットでもあります。)
車の運転は、まぶたの腫れが引いてきて視界が狭くなければ大丈夫です。(目安は手術2.3日後から)
お仕事は、デスクワークなら翌日から大丈夫です。体を動かすお仕事は数日休まれると良いと思います。ただし、手術後は1週間は特に腫れが強く、他の人に「まぶた、どうしたの?」と思われやすい時期です。必要に応じサングラスなどでカバーしてください。(眼帯はお勧めしません。)
逆さまつげの治療費について
目にキズが付く、違和感がある、目やにが出るなど困った症状がある場合は健康保険が適用されます。
保険適用(3割負担)の場合の費用
7,770円~12,690円(両側の場合は×2)眼瞼内反症手術
1,680円(両側の場合は×2)睫毛電気分解
(診察料やお薬代が別途かかります。)
執筆者情報
院長 杉村友紀(形成外科専門医)
このページは院長本人が執筆しており、内容は最新の医療知識に基づいています。
最終更新日:2025年12月3日