粉瘤(ふんりゅう)の診断と日帰り手術

静岡市葵区のゆき形成外科クリニックでは、粉瘤の診断と切除を行っています。

静岡市の形成外科で患者説明に利用している、感染した粉瘤の写真。皮膚直下にしこりがあり、表面皮膚は発赤あり。
感染を起こした粉瘤です。こうなる前に切除できると良いです。

当院の特徴

女性形成外科専門医が、痛みや傷跡に配慮した粉瘤の切除を行います。

診察当日の切除もご相談いただけます。(当日可能な大きさ:直径3cm程度まで)

・粉瘤かどうかご自分で分からなくてもご相談ください。粉瘤でない場合も、正確な診断と適切な治療を行います。

日帰り手術についてのページもご覧ください


粉瘤とは?

皮膚の下に袋ができ、その中に垢や脂が溜まって徐々に大きくなります。皮膚のすぐ下の「しこり」として触れることができ、絞ると臭いのある中身が出ることがあります。最も多いできものです。顔や体幹に多いですが、全身どこにでも発生します。

検査は?

典型的な粉瘤であれば粉瘤の診療に慣れた医師なら一目見ただけで診断可能です。他の疾患と間紛らわしい場合はエコー検査などの画像検査を行います。

切除した方がいい?

良性のできものですが徐々に大きくなりますし、感染すると腫れや痛みが出て膿が出てくることもあるので、早めの切除をお勧めします。パチンコ玉の大きさを超えてきたら切除を検討してくださいね、と院長はいつもお話しています。(それより小さくても切除可能です。)

手術方法は?

切除法

局所麻酔後に粉瘤の袋を丸ごと切り取る方法で、再発はほとんどありません。くり抜き法よりは傷が長くなりますが、確実に切除をしたい場合や感染後の粉瘤は切除法をお勧めしています。(粉瘤の直径=傷の長さが目安です。)

くり抜き法

局所麻酔後に小さな切開から内容物と袋を取り出す方法で、傷跡は小さいですが、わずかに再発の可能性が残ります。くり抜き法の方が傷を小さくできるので、顔など目立つ部分の粉瘤に特に適しています。感染後などでくり抜き法が難しい場合もあります。

感染を起こしている粉瘤

まずは感染を抑える治療が必要となります。抗菌薬の内服で改善することもありますが、膿が溜まる様な重度の感染を起こしている場合は、粉瘤の上の皮膚を切開し、膿を出す処置を行った方が良いです。感染がおさまった後、3-6ヶ月程度の期間を空けて残ったしこりを切除することをお勧めしています。

当院での切除

よほど巨大なもの以外は当院で診断から手術まで行うことができます。くり抜き法、切除法、感染の治療、いずれも可能です。

再発することはある?

粉瘤の袋を全て取り出すことができれば、基本的には再発しません。(他の場所に新しくできることはあります。)

感染後などで袋が分かりづらくなっていると、袋を取り残し再発することがあります。当院では取り残しを防ぐため、感染後3-6か月の期間を空け、感染の影響が少なくなってから手術を行っています。

手術費用

3,840~15,030円(皮膚・皮下腫瘍摘出術)

  • 部位や大きさによって変動
  • 保険適用で3割負担の場合の費用です。診察料やお薬代が別途必要です。

病理検査

2.970円(病理検査の必要性は医師が判断)


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執筆者情報
院長 杉村友紀(形成外科専門医)
このページは院長本人が執筆しており、内容は最新の医療知識に基づいています。
最終更新日:2025年10月20日