脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)(老人性のイボ)の診断と除去
静岡市葵区のゆき形成外科クリニックでは、老人性イボの診断と除去を行っています。

当院の特徴
・女性形成外科専門医が診療を行います。
・皮膚がんとの区別が重要です。本当に脂漏性角化症かどうか、まずは正確な診断を心がけています。疑わしい場合は病理検査を行います。(保険適用)
・サージトロンを用いることで、周りのヤケドを抑え、目立ちにくい傷あとを目指しています。
・診察当日の除去もご相談いただけます(5個以内が目安)
日帰り手術についてのページもご覧ください
脂漏性角化症とは?
加齢とともに、頬やこめかみなどの顔面を中心に黒や茶色っぽいイボが増えてきます。良性のできものですが、かゆみや浸出液などが出ることもあります。皮膚がんと紛らわしいこともあるので、一度診察に来ていただくと安心です。
診断は?
典型的な脂漏性角化症は見ただけでもある程度は診断可能ですが、皮膚がんとの鑑別が必要な場合はダーモスコピー検査や病理検査を行います。
治療した方がいい?
脂漏性角化症と診断でされた場合、気にならなければ治療しなくても大丈夫です。ただし自然に消えることはありませんし、徐々に大きく盛り上がり、数が増えてきます。かゆみや浸出液、見た目などが気になる場合は治療をご相談ください。
当院での治療
高周波メス(サージトロン)で除去
局所麻酔を行い、イボの部分を焼いて除去します。イボは皮膚の浅い部分に生じるため、除去後は浅い すり傷の様な状態になります。除去後は外用薬の処置が必要で、1-2週間程度で治癒します。皮膚がんの疑いが無い場合にお勧めしています。(切除法よりも容易に除去できるため体の負担が少なく、美容的にも優れています。)原則自由診療となりますが、困った症状がある場合は保険適用となることもあります。
高周波メスは周囲の熱損傷が少ない(周りがヤケドしにくい)ためキズの治りが早く、傷あとも目立ちにくいと考え、使用しています。(炭酸ガスレーザーは使用していません。)
切除、縫合
局所麻酔を行い、イボを含めて紡錘形(葉っぱ型)に切り取り、丁寧に縫合します。1週間後頃に抜糸が必要です。病理検査で皮膚がんの評価ができるのがメリットです。病理検査を行う場合は保険適用です。
脂漏性角化症の治療費について
かゆい、浸出液が出る、皮膚がんの検査が必要、などの場合は保険適用となります。困っているのは見た目だけ、という場合は自由診療となります。
保険適用(3割負担)の場合の費用
3,840~15,030円(皮膚・皮下腫瘍摘出術)
病理検査 2.970円
- 部位や大きさ、個数によって変動
- 診察料やお薬代が別途必要です。
自由診療(自費)の費用(税込)
初診料(3300円)または再診料(1100円)が別途必要です。塗り薬が必要な場合も、別途必要です。
※診察のうえ、適応を判断いたします。
※保険適用が可能な場合は、保険での治療をご案内いたします。
執筆者情報
院長 杉村友紀(形成外科専門医)
このページは院長本人が執筆しており、内容は最新の医療知識に基づいています。
最終更新日:2025年10月20日