できもの(皮膚・皮下腫瘍)について
皮膚や皮下に「しこり」「できもの」ができることは珍しくありません。多くは良性の腫瘍ですが、まれに皮膚がんが混じることもあります。腫れて痛み、膿が出ることもあります。
検査方法
必要に応じダーモスコピー検査(皮膚用の拡大鏡)や超音波検査を用いて正確な診断を行います。皮膚がんの疑いがある時は皮膚生検(皮膚を一部取って調べる)を行います。
治療方針と方法
経過観察:良性で症状がない場合は、経過を見ることも可能です。
手術:多くの皮膚・皮下腫瘍は局所麻酔の日帰り手術で安全に除去できます。良性の場合でも、「痛い」「大きくなっている」「いつも気にしている」という場合は手術をお勧めします。
手術について
(日帰り手術についてのページもご覧ください)
手術方法
腫瘍の周りに局所麻酔注射をします。皮膚腫瘍はできものを囲うように切り取ります。皮下腫瘍はできものの上を切開します。腫瘍を除去し、止血して縫合します。
局所麻酔の際は極細の針を用い、麻酔薬をゆっくり注入する等の様々な工夫を行い、麻酔の痛みを軽減できるよう努めています。
また、形成外科で培った切開や縫合技術を用いて、出来るだけ小さく目立ちにくい傷あとを目指しています。
手術時間
5分〜20分(大きさや難易度により変動)
日常生活の制限
当日は自宅で安静に。動き回るお仕事などは翌日から様子を見て再開してください。(手術内容により制限が厳しくなる場合があります。診察の際にご説明します。)
保険適用について
多くは保険診療で手術が可能です。イボ・ホクロ等の除去は自費となる場合があります。