有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)の診断と治療
静岡市葵区のゆき形成外科クリニックでは、有棘細胞癌の診断と日帰り手術を行っています。
当院の特徴
・皮膚がんの豊富な治療経験をもとに、早期診断、早期治療を目指して診療を行います。
・初期の有棘細胞癌はクリニックで日帰り手術が可能です。癌の根治と見た目の綺麗さ、どちらも大事に治療を行います。
・進行した有棘細胞癌の場合は、総合病院などへ適切にご紹介します。
有棘細胞癌とは?
皮膚がんの一種です。はじめはカサカサした湿疹の様に見えますが、放置すると徐々に大きな赤いできものになり、浸出液や出血が出ることもあります。
初期段階で治療すれば命にかかわることは少ないですが、放置して大きくなった有棘細胞癌は転移を起こすこともあるので早期診断・早期治療が重要です。
有棘細胞癌の診断は?
・皮膚生検(病理検査)
有棘細胞癌の疑いが強い場合は皮膚生検(細胞を取って顕微鏡で見る)を行います。腫瘍が小さい場合は、全て切除して検査を行う場合もあります。顕微鏡で細胞を見て確定診断を行います。
有棘細胞癌治療方法は?
手術でがん細胞を残さず取ることが、基本的で最も重要な治療です。手術で切除することが難しい場合は、放射線治療が検討されることがあります。
有棘細胞癌の手術方法は?
がん細胞を残さず取るため、有棘細胞癌の見た目の範囲より少し大きめに切除します。傷を寄せて縫合できれば縫合しますが、縫い寄せられない場合は植皮(他から皮膚を持ってきて貼る)や、局所皮弁(周りの皮膚を動かして縫合する)により傷を閉じます。
美容面と治療の両立
有棘細胞癌は顔に生じることが多く、がんの確実な除去と整容性の両立が求められます。この二つは時に相反するため、皮膚がんの治療経験を持つ医師が最適な治療計画を行い、丁寧な手術を行うことが重要です。(院長は多数の皮膚がんの手術経験があります。)
有棘細胞癌は再発する?
手術の際に、がん細胞を残さず取れたと顕微鏡で確認できた場合は、再発は多くはありません。ただしゼロではありませんし、中には再発しやすい型もあるので、数年程度は経過観察の受診をお勧めします。
当院での有棘細胞癌の治療
初期の有棘細胞癌を見逃さない様に心がけ、早期診断を大事に診療を行います。
初期の有棘細胞癌はクリニックで日帰り手術を行うことができます。進行した基底細胞癌で、大がかりな手術が必要な場合は総合病院等へ適切にご紹介いたします。
また、当院で手術した方はもちろん、総合病院で手術した方もご希望に応じ当院で経過観察を行います。(紹介状が必要です)
有棘細胞癌の手術費用
33,000円 (皮膚悪性腫瘍切除)
病理検査料 2.970円
(保険適用で3割負担の場合の費用です。別途診察料やお薬代がかかります。また、傷を閉じるために植皮術や局所皮弁などが必要になる場合は、別途費用がかかります)
皮膚がんのページへ戻る
執筆者情報
院長 杉村友紀(形成外科専門医)
このページは院長本人が執筆しており、内容は最新の医療知識に基づいています。
最終更新日:2025年12月4日